会いたくても会えない人
思い出したくもない3月13日 23:00。
その約一週間前初めて写真が拡散された時、私は内容をあまり信じてなくて「上裸でタバコくわえる推しかっこよくない?」ってのんきなことを思ってました。まさかその5日後、さらにひどい写真や内容が拡散されるとも知らずに。
2度目の拡散の時はもうそんなのんきなことも言ってられず、ただただ不安が押し寄せてきました。嫌な予感しかしなくてずっとソワソワ。
そんな中、彼ら5人が週替わりシフト制で出演している番組の公開されていたはずのシフト表が「準備中」になりました。それを見た瞬間こんなこと思いたくなかったけど、「あ、もう無理かも」と思いました。
そして3月13日。
この日はメンバーの一人が出演しているラジオの生放送の日でした。生放送は20:00〜23:00。
共演者の芸人さんが毎週放送前に「今週の柊生」とInstagramに写真を載せてくれているのにこの日は写真がありませんでした。また、放送直前にインスタライブを行っているのにこの日はそれもなし。胸騒ぎしかしない。
ラジオの放送が始まり、メンバーはいつもと同じように明るい声で話していました。
芸人さんは「今週の柊生」とインスタライブがなかったのは自分が忙しかったからだと言って放送中に「今週の柊生」を載せてくれました。それで少し安心した私。
しかし、ラジオの放送終了後に悲劇は起こりました。
23:00 DISH//より「重要なお知らせ」
開きたくなかった。なんとなくわかってたから。でも開いてみないとわからない。勇気を振り絞ってクリックしてみた。
私の目に入ってきたのは、「小林龍二」「脱退」の二文字。
現実なのかわからず呆然としました。
「嫌だ。」「まだ会ってないのに。」「6月に会える予定だったのに。」「どうして。」
そんな気持ちでいっぱいでした。
泣けたら楽なのに涙も出てこない。思いっきり笑えたらいいのにお笑い番組見たって笑えない。ただ息をしている。そんな状態。
彼がいなくなってたった10日で私は他のメンバーのことが好きになりました。
それでも心の隅で消えない彼の存在。やっぱり好きなんだなって何度も思いました。
一週間前、彼がいなくなってから約3ヶ月。初めてのDISH//のライブ。彼に会えるはずだったライブ。最初は彼のことを思い出すことなくただその空間が楽しくて黄色く光ったペンライトを推しに向けて全力で振っていました。
でも「猫」(MC)「サクラボシ」とセットリストが進むにつれて私の中でどんどん浮かび上がる彼の姿。
その時、唐突に彼のイメージカラーである白を振りたくなりました。でも、白を振るとメンバーに申し訳ないと思い振らないでいました。そんな時ふと隣を見ると白と黄色で振っている人を見つけました。「いいのかな?」と思いながらも片方だけ白に変えました。
するとそれまでも何度か目が合っていたボーカルの視線をすごく感じるようになり、その目がすごく悲しそうで、なんだかすごく悪いことをしている気分になりました。
そう思うとペンライトを振りづらくなり、本当は全力で振りたいのに振れない。楽しくないと思ってしまいました。
最後から二曲目。楽しみたいなら白をやめるしかないと思い、黄色に戻しました。
悪いことをしたわけじゃないけど、メンバーにもうあんな悲しい顔させたくない。そう思いました。だから私はもう完全に前を向こうと。彼のことを忘れるわけじゃないけど、いつまでも振り返っていてもメンバーが喜ぶことはない。
どうして辞めないといけなかったのか。活動休止じゃダメだったのか。今でもこんな風に思うことはあります。でも「脱退」というのは彼の最後のDISH//への優しさだったのかもしれない。自分がいるとグループに迷惑かけるから、それなら自分が辞めた方がいいなんてそんなことを考えたのではないか。
何であんなことしたんだバカ!、もっと芸能人としての自覚を持て!って今でも何度も思います。でももう元気で生きててくれればいいから。それで時々メンバーとも会っててくれたらそれでいい。完全に前を向こうと決めた今でも 「龍二くんに会いたい」と思うことはあります。それでも会えない。
だから大好きな柊生くんには会える機会があるならたくさん会いに行こうと思う。会えなくなってからじゃ遅い。もう後悔したくないから。
龍二くん、今でも大好きだよ。
またいつか会える日まで。