世界で一番好きな人に出会った話

私には好きな人がいます。でもそれは芸能人。手の届かない存在。叶うはずのない恋。
そんな世界で一番好きな人に出会った話をします。


彼が所属するグループ「DISH//」の存在は高校一年生の時に知っていました。でも私の好きな世界観じゃないと思い、ちゃんと目を向けることすらなく、ましてや好きになることもありませんでした。

そんな時、ドラマでメガネをかけてTHEゆとり世代の男の子を演じる同グループのボーカルを見て「かっこいい!」と思いました。それでもまだドラマの彼について詳しく調べることはなく名前と顔だけ知っている状態。その2年後、ドラマの彼が出ているからと映画を観に行きました。そこでその彼に目覚めました。それなのにまだ詳しく調べずグループと彼は私の中で一致しないままでした。

そして今年の1月、ドラマの彼がドラマで同性愛者の役を演じているのを見て「こんなに可愛い演技する人がどんな歌声で歌ってたっけ」と思い、動画サイトで「DISH//」と調べました。その時一番に出てきた「猫」という曲を聴きました。
この曲を聴いて私は「猫」という曲、バンドの音色、そしてドラマの彼の歌声に惚れどんどんグループにハマっていきました。
私をDISH//に導いてくれたこの曲に感謝です。

でも私はグループ内でもドラマの彼のことしか見てなくて他のメンバーは言わば「眼中に無い」存在でした。そんな中、ドラマの彼を見ていると 一見いかつそうに見えて三日月のような目をして笑うベース担当がいつも近くにいて気づけば私の目線はベースの彼を追っていました。
それなのにベースの彼は私が彼を好きになって約1ヶ月で姿を消しました。もうすぐ会えるはずだったのに。もっと早く好きになってれば会えてたのに。そんないろんなことを考え彼がいなくなった現実を受け止められず涙も出ず笑うこともできない無の感情でした。

そんな時、ラジオから聴こえてきた声。高いわけでも低いわけでもないちょうどいい声。辛い中、ファンを思い自分の言葉で伝えようとする声。その声を聴いて私は安心しました。そこからもう私の恋は始まってたのかもしれません。

その日から既にある画像や動画、新たに公開される画像を見てもラジオの彼にしか目がいきませんでした。でも今その彼を好きになるといなくなった彼を忘れてしまうようでとても悩みました。それでも私の中でどんどん大きくなっていくラジオの彼の存在。
ベースの彼がいなくなってから約10日後、私はラジオの彼が好きなんだということに気づきました。

好きになって1ヶ月くらい経って彼を見ていると胸が苦しくなったり、彼を見るだけで幸せな気持ちになれたり、なんだろうこの気持ちはと思うようになりました。
その時Twitterで見た言葉「リアコ」。私は時代の波についていけてなくてこの言葉の意味がよくわかってませんでした。でもやっと理解し、私のこの気持ちは「リアコ」なんだと気づきました。

自分がリアコと気づいてから1ヶ月。
ラジオのコーナーで彼と電話をしたのです。
その時、彼は何度も私の名前を呼び、「ほんと○○でよかった」と言われ、もう抜け出せなくなってしまいました。私には看護師になるという夢があるけど何度も何度も挫けそうになります。そんな時、彼が電話で言ってくれた言葉を思い出していつも頑張ってる。彼がいてくれるから頑張れる。

この前、初めて生の彼に会いに行きました。
テレビや画像で見るより実物の方がかっこよくて、楽しそうな顔してDJ回したり、誘惑するような顔でセクシーに踊ったり、みんなを盛り上げる煽りをしたり、改めて彼の全てに恋をしました。

彼にはたくさんのファンがいて、そんな彼にこんな感情抱くなんてバカバカしいってわかってる。それでも彼を想う時間が幸せで、ずっと彼のことだけ考えていたい。

存在してくれてありがとう。今日も明日も明後日も世界で一番大好きだよ。
私はこれからも橘柊生に精一杯の愛を注ぎます。